「でも今度ああいうことがあったら、無理しないで周りの人に助けを求めるだとか警察を呼ぶとかすること。花帆にまで何かがあったら俺が困る」
「うん、分かった」
そっか。周りにいくらでも男の人はいるし、助けを求めれば良かったんだな……。
「さ、お団子はまだまだ残ってる。張り切って売っていこうぜ!」
下を向く私の肩を、ポンポンと秋葉は叩く。
「うん!」
「……と、その前に、次は花帆が昼休憩だな」
「そうでした。じゃあ、お昼行ってきます」
私はエプロンを脱ぐと、屋台の立ち並ぶ桜並木道を歩いた。
風は少し冷たいけれど、うららかな春の日差し。
ピンクの桜と、カラフルな屋台の色が空の青さを引き立てている。
私は焼きそばと飲み物を買うと、桜の木を見上げながらぶらぶらと春の公園を歩いた。



