ビターなアイツと甘い関係 ~毒舌王子と同居して、ナイショの甘いバイトはじめました~


「あのー」

「は、はいっ」

 そんな事を考えていると、すぐさま次のお客さんがやってくる。

 トレンチコートを着た、若くて可愛らしい女の子だ。女子大生だろうか。

「このお団子を一つ……いや二つ……二つだと多いかな? どうしよう」

 お団子の前で悩み始める女の子。

「あっさりしてるから二本でも全然大丈夫ですよ。三本でもペロリといけちゃうぐらい」

「そうですかぁ? でも太っちゃうかも」

 悩む女子大生。するとその肩を年配の男の人が掴んだ。

「よう、お姉ちゃん美人だねー」

「えっ?」

 赤い顔とフラフラとした足取りからして、どうやら酔っ払いみたい。

 缶ビールを片手に、おじさんが女子大生に絡み出す。

「一人? 彼氏はいないの? こんなに美人なのに、寂しいねー」

「は、離してください!」

 あ、あれ? なんだかヤバい感じ?