きゃ、きゃーっ!
……ってあれ?
秋葉くんの荒い息づかいと高い体温、そしてぐったりした様子。
何だか秋葉の様子がおかしい。
私は慌てて秋葉の額に手を当てた。
――大変! 秋葉、熱があるみたい!
「あ、秋葉、具合悪いの!? 熱は測った!? 悠一さんを……あ、いや、まずは風邪薬かな。冷えピタとかある!?」
私がパニックになっていると、秋葉に腕をグッと掴まれる。
「いいから」
「いいって……具合悪いんでしょ!?」
「いいから、ここにいろ」
秋葉の言葉に、胸がとくんと鳴った。
「花帆、ここにいろ。俺の側にいろよ」
「秋葉――」
どくん、どくん。
私だって、側に居たいよ。
胸がきゅうんと締め付けられる。
全身が熱い。
私まで熱にうかされてしまったみたい。だけど――。
「……ご、ごめん! 悠一さん呼んでくるね」
私は秋葉の手を振り払って部屋を出た。