ビターなアイツと甘い関係 ~毒舌王子と同居して、ナイショの甘いバイトはじめました~



「偽物なんかじゃねーよ」

 秋葉がふぅとため息をつく。

「で、でも、そんな地味で子供っぽい子――」

「うるさい」

 秋葉がピシャリと言う。

「花帆は可愛いよ。純粋で、頑張り屋で、すげーいい子だよ」

「でも」

「だからうるせーって。待てよ、今証拠見せっから」

 そう言うと、秋葉はぐいっと私の腕を引っ張った。

 秋葉の指が私のあごに触れる。

 真剣な目。

 秋葉の整った顔が近づいてくる。

 そして私の唇に、柔らかくて暖かい感触が――って!!

 な、何で私、秋葉にキスされてるの!?

 私が石像のように固まっていると、秋葉はやっとこさ唇を離し、私の肩を抱いて上機嫌に言った。

「――ってことだから、女子のみなさん、あきらめてね!」