「……今まで、本当にごめんなさい。一緒に戦おう。あなたが誰かを傷付ける道を選ぶことに比べたら、あの人たちのいじめなんて怖くない」

人の温もりが、その待ち望んでいた言葉が、これほどまでに嬉しさを感じるものなのだと空は初めて知った。あれだけ心にあった復讐するという決意が消えていく。人の温もり、言葉はそれほどまでに偉大なのだ。

半透明だった少年を、同じ半透明の少女が救い出してくれた。