2019年9月20日に連載を開始した『キス先』。

許婚(いいなずけ)がいるのに別の男性を好きになって、世間体(せけんてい)と本心の狭間(はざま)で悩みつつ、好きな男性からの溺愛(できあい)攻撃に翻弄(ほんろう)される世間知らずの女の子を書きたくて書き始めたお話です。

ある日突然ストーリーの全てがポン!と降りてきた、自分的にすごく不思議な体験をさせられたお話でもあります。

あの時から日織(ひおり)はやはりパワフルだったのかな?と思いつつ(笑)。

当初の大筋であったずのアレコレを達成した後も、コレも書きたい、アレも書きたいと色々浮かんでしまいっ。

気が付いたら結構長いこと書き続けてしまっていました。

なのに…実はまだ書き切れていないと思っている部分もあるのです。

それはね、二人の結婚式。

そこを経て…晴れて二人は本当の意味での夫婦になれると思っているので…何かの形でそこを昇華できたらと思っています。

でも、とりあえず本編の方はタイトルにもなっている「キスのその先」を経験できたので良しとして一旦ピリオドを打ちました。

『あなたに、キスのその先を』。
エッセイでも書きましたが、このタイトルには二つの意味が込められていまして――。

日織(ひおり)側から見ると「修太郎さん(あなた)に、キスのその先を教えていただきたいです」となります。

修太郎(しゅうたろう)側から見ると「日織さん(あなた)に、キスのその先を教えて差し上げましょう」になります。

まぁ、とはいえ、修太郎側、すべてを読み終わられた皆さんからすると、「クスッ」と笑いたくなってしまうかもしれませんね。←背伸びしてるなって(笑)。


さて、こちらはR18版を全年齢向けに、エッチなところをなるべくライトに端折(はしょ)って仕上げたつもりです。

エッチなシーンは苦手だけど恋愛もの、読んでみたい!というお声を読者様から頂いて、もともとエッチありきで書いたものからその部分をなくして…なるべく矛盾なく?お話を改稿する。

私にとって初めての試みで…不慣れな箇所も散見したと思われます。

すみません!!
(エッチがしっかり書き込んであるR18バージョンは恐れ入りますが作者プロフィールからエブリスタサイトに飛んで頂けたらと思います)



なにはともあれ長い間、この二人を可愛がってくださって本当にありがとうございました!


※次のページから少し短編を載せています。少しだけ大人な雰囲気なのでご注意ください。
 とはいえもちろん、直接的なエッチシーンはありません。


    2020年卯月 鷹槻(たかつき)れん