修太郎さんの初めては私のはずです。だからそういうのは誰も――それこそ佳穂さんだって――ご存知ないはずです。
だとしたら本当に何のことでしょう?
「えっと……あの……わ、私が気付いてないだけで……その、修太郎さんって……もしかして結構暴走なさる……タイプ、なんですか?」
いくら考えても分からなかったので、恐る恐る皆さんにお聞きしてみました。
瞬間、佳穂さんが「ちょっ、もうっ、日織ちゃんってば、最っ高っ!」と声を震わせていらして。
「にっ、兄さんにはっ、ひ、日織さんっしか合わないって、俺っ、改めて実感させられ、まし、たっ」
つられたように健二さんも肩を震わせながらそうおっしゃられて。
修太郎さんだけは、決まり悪そうにそんな二人を見つめていらっしゃいます。
「あ、あの、修、太郎さん?」
私は複雑なお顔をしておられる修太郎さんの服をちょんとつまんで引っ張ると、意味が分かりませんという気持ちを込めて首を傾げました。
「ひ、……日織さんが気付いていらっしゃらないなら……僕はもう、そのままでいいと思います。……その方が、その……僕も構えずに済みそうです、ので――」
そこまで仰ってから、何故か「僕のあれこれを受け入れてくださって本当にありがとうございます」とお礼を言われてしまいました。
もう、本当、さっぱり意味が分かりません。
修太郎さんは――暴走魔?
でもどんな風に?
私と一緒にいらっしゃる時にはきっと隠していらっしゃるんだと思います。
でも、いつか、私も気づける日がくるでしょうか?
だとしたら本当に何のことでしょう?
「えっと……あの……わ、私が気付いてないだけで……その、修太郎さんって……もしかして結構暴走なさる……タイプ、なんですか?」
いくら考えても分からなかったので、恐る恐る皆さんにお聞きしてみました。
瞬間、佳穂さんが「ちょっ、もうっ、日織ちゃんってば、最っ高っ!」と声を震わせていらして。
「にっ、兄さんにはっ、ひ、日織さんっしか合わないって、俺っ、改めて実感させられ、まし、たっ」
つられたように健二さんも肩を震わせながらそうおっしゃられて。
修太郎さんだけは、決まり悪そうにそんな二人を見つめていらっしゃいます。
「あ、あの、修、太郎さん?」
私は複雑なお顔をしておられる修太郎さんの服をちょんとつまんで引っ張ると、意味が分かりませんという気持ちを込めて首を傾げました。
「ひ、……日織さんが気付いていらっしゃらないなら……僕はもう、そのままでいいと思います。……その方が、その……僕も構えずに済みそうです、ので――」
そこまで仰ってから、何故か「僕のあれこれを受け入れてくださって本当にありがとうございます」とお礼を言われてしまいました。
もう、本当、さっぱり意味が分かりません。
修太郎さんは――暴走魔?
でもどんな風に?
私と一緒にいらっしゃる時にはきっと隠していらっしゃるんだと思います。
でも、いつか、私も気づける日がくるでしょうか?