【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

そんな私の顔を覗き込みながら、そう聞いてきた高良くん。

話を聞いてくれるのが嬉しくて、こくこくと頷いた。



「何が好き?」

「えっと……一番好きなのは、猫です」

「ふっ、動物園に猫はいないと思うけど」



た、確かに……。

高良くんは微笑みながら、私のことをじっと見つめてくる。



「まーやっていちいち可愛い。可愛いことしかいえないルールでも課せてんの?」



なっ……。

ど、どういう、意味だろうっ……。



「私を可愛いっていう、高良くんが変だと思います……」

「またそんなこと言う」



そっと伸びてきた大きな手が、頬に重ねられた。



「俺がまーやのこと可愛くてたまんないって思ってること、疑ってる?」



高良くんの声が、視線が、訴えかけてくるみたいに見えた。

「好きだ」って。



「疑ってる、わけじゃないです……」