【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

「屋上で食お」



え!屋上で……!

屋上は出入り自由だけど、私は入ったことがない。

ひとりで入る勇気がなかったから。

一緒に食べられるだけでも嬉しいのに、屋上でなんて……ドキドキするっ……。



「は、はい……!」



嬉しくて、私は何度も頷いて返した。







「気いつけて」



高良くんが扉をあけてくれて、中に入る。

ここが屋上……!


ドラマの世界で見たことがある屋上そのままで、感動する。



「すごいですね……!」

「……まーやが喜んでるならよかった」



それはもう、とっても……!


よく見ると、男子生徒のグループの先客がいた。

けれど、高良くんを見るなり、いそいそと屋上から出て行った男子生徒さんたち。


か、貸切だっ……。



「まーや、あのベンチ座ろ」

「はいっ……!」



高良くんの隣に座り、お弁当を広げた。