【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜


それから、高良くんは授業中もずっと教室にいてくれた。

入ってくる先生が軒並み驚いていたのが、少しだけ面白かったのは内緒だ。


真面目に授業を受けるというよりはほとんど寝ていた気がするけど、高良くんが教室にいてくれるだけで嬉しかった。



「まーや、昼飯食べよ」



お昼休みになって、あくびをしたあと高良くんがそう言った。



「えっ……」



お昼ご飯のお誘いに、思わず目をかがやかせた。



「ん?なんで驚いてんの?」

「だ、誰かとお昼ご飯食べるの、夢だったんです……」

「……は?」



友達……と言っていいのかわからないけど、誰かと学校でお昼ご飯を食べれるなんて……!

青春だっ……。



「まーや、願望のレベル低すぎ」



なぜか、眉間にしわを寄せている高良くん。



「友達は?」

「いないです……」

「……あいつか」



あいつ?