【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

こんな人は、きっと世界中どこを探してもいないと改めて思った。



肘をしいて机に伏せながら、私を見て高良くんは何やら嬉しそうに笑っている。



「学校来てよかったかも」



え?



「ずっとまーやのこと眺めてられるとか、幸せすぎ」



ドキッと、心臓が高鳴った。

本当に、高良くんは変だ……。

私なんて見ても、何も面白くないのに……。



——キーンコーンカーンコーン。



チャイムの音が鳴って、ごまかすように視線を逸らした。

高良くんといたら、心臓がいつもドキドキして、大変だ……。


教室の扉が開いて、担任の先生が入ってきた。



「おはようみんな~!……って、獅夜!?」



高良くんを見るなり、驚愕している先生。



「来てくれたのか……!先生は嬉しいぞ……!」

「……」



む、無視っ……。

高良くんは、いつだってマイペースだ。