【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

高橋さんは、どこからどう見ても可愛い。誰が見ても、ブサイクなんかじゃないのに……。


私は確信した。やっぱり、高良くんの目はおかしい。


走って、教室を出て行ってしまった高橋さん。



「た、高良くん、いいの……?」



普通、あんなに可愛い女の子に声をかけられたら、男の子なら大喜びすると思う。



「ん?何が……?」



少しも悪気がなさそうな高良くんの姿に、私のほうが困惑してしまう。



「俺、人と喋んの嫌いだし。興味ないやつとは一瞬も関わりたくない」



そ、そっか……。

あんな可愛い女の子に興味を持たないなんて、そんな人が存在するんだ……。



「まーやがいてくれたらそれでいい」

「……っ」



……やっぱり、おかしい。

私と高橋さん、100人いれば、全員が高橋さんを選ぶはず。

それなのに……当たり前みたいに、私を選んでくれる。