【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

自分のものとは違って硬くて、男の人なんだなと改めて実感する。



「高良くんがきてくれて、嬉しいです」



……あれ?

高良くんの心臓が、異常なくらいドキドキと高鳴っていることに気づいた。


驚いて上を向くと、高良くんが険しい表情で私を見ていた。



「……まーやは俺をどうしたいの?」

「え?」

「……あー……どうにかなりそう……」



高良くん……?



「あの……い、嫌でしたか?」



どうにかなりそうなくらい気持ち悪かったかなと思いそっと手を離そうとすると、その手を掴まれた。



「嫌なわけない。嬉しすぎて頭おかしくなりそうなだけ」



えっ……。

高良くんは、いつも大げさだ。

頭がおかしくなりそうなくらい嬉しいって……そ、そんなのありえないと思うのに。

私がハグをして、そんなふうになっちゃう人はこの世に存在しないと思う。