【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

「お、怒ってないので、平気です」

「ほんとに?」

「は、はい……!」



びっくりしたけど……き、記憶から、抹消するっ……。

それよりも、改めてお礼を言わなきゃ。



「さっきはかばってくれて、ありがとうございます」



ちゃんと言っていなかったから、そう言って笑顔を向けた。

高良くんはなぜか、不満そうに口を尖らせた。



「まーや、良い子すぎ」

「え?」

「そんなんだから、あんな変なやつに付きまとわれんだぞ」

「……?」



そもそも、私は良い子ではないけど……どうして怒られてるんだろう……?



「いや、俺が守るって言ったもんな。まーやはそのままでいい」



自己完結したのか、高良くんはそう言ってもう一度私の頭を撫でてくれた。



「今の可愛くて優しいまーやのままでいて」