【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

「まーやはお人好しすぎ」



高良くんは、心配そうに私を見つめたまま頭を撫でてくれた。

高良くんに頭を撫でられるの……好き、かもしれない……。

大事にされているって思わせてくれる大きな手。

心地よくて目を瞑っていると、高良くんが突然、何かを思い出したように「あ」と声をあげた。



「……高良くん?」



どうしたの……?



「ごめん……俺、約束破った……」



そう口にした高良くんの顔が、さーっと青く染まっていく。



「恋人になるまでキスしないって言ったのに……嫉妬して、キスした」



あっ……そ、そういえば、さっき……。

キスをされたことを思い出して、顔が赤くなった。


高良くんは眉をハの字にして、私をじっと見つめてくる。



「ごめん……もう絶対にしないから、許して……」



うっ……。

思わず、可愛いなんて思ってしまった。