【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

「まーやが消極的な理由って、あいつが原因?」



それは……違う、はず。



「い、いえ……。私がこんなにうじうじしてるのは、私自身のせいです」



私がもっと素敵な女の子だったら、いくら岩尾くんが私の友達に、私と仲良くするのをやめろって命令しても……そばにいてくれたと思う。

岩尾くんのせいじゃなくて、きっと私に何もないから、みんな離れていったんだ。


岩尾くんのせいにしてしまったら、私は成長できないと思うから……自分の中に原因があったって思いたい。

悲しくて、思わず俯いてしまった。



「……あいつ、次あったらぶっ殺す」



高良くんの低い声に、慌てて顔を上げる。



「えっ……!ほ、本当に、岩尾くんとは何も……」

「岩尾くん?名前呼び?」

「みょ、苗字です……!」

「あいつには気をつけて。つーか、絡まれたら俺のこと呼べ」