【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

「嫌い?」



私の答えに、高良くんはなぜか眉をひそめた。



「どっからどう見ても……」



ブツブツ何か言っている高良くんに、首をかしげる。



「まーやは?」

「え?」

「あの男のこと、どう思ってる?」

「わ、私は……」



なんて答えるのが正解なんだろう……。



「ちょっと、怖い……です」



考えた結果、正直な気持ちを口にした。

私にとって岩尾くんは……誰よりも怖い存在だから……。



「……ならいいや」



何がいいんだろう……?

わからないけど、高良くんは安心したように表情を和らげた。



「まーやに好意がないならいい」



好意……?

私が、岩尾くんに?

とっても失礼だけど、それは絶対にない……。



「でも怖いって?なんかされたのか?」



心配そうに、私の顔を覗き込んでくる高良くん。