過去も真綾のことも、少しずつでいいから教えてほしい。

教えてやってもいいと思ってもらえる男になるから。



「これから俺に愛されて、自信つけていこうな?」

「……っ!?」

「まーやは可愛いんだから、もっと自覚して」



今すぐじゃなくてもいい。

これから俺がめいいっぱい可愛がって、愛されてるって自覚させてやる。

耳元で囁くと、真綾は恥ずかしかったのかまた顔を赤くした。


あー……自信をつけてあげたい気持ちもあるけど、それよりも自覚させるのが先だ。



「すぐ赤くなるとこも、やばい」



俺の理性に、そろそろ限界がきそう。

昨日約束をしたばかりなのに、もう破りそうになっている自分がいた。



「……高良くん?難しい顔して、どうしたんですか?」

「まーやにキスしたい衝動を抑えてる」

「……っ」



また顔を赤くした真綾に、俺の心臓も反応する。