【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

大事にしたいし甘やかしたいけど、同時にいじめたい気持ちも刺激されるから困る。

結局、どんな顔をされても可愛いことは変わらない。



「……は、ハグくらいなら……」



……は?

ハグって……本気で言ってる……?



「あ、あの……」

「遅刻しない。約束する」



真綾からハグしてもらえるなら、何があっても這いつくばってでもHR前に登校する。


想像するだけで幸せすぎて、こんなにも明日が楽しみに思えたのは生まれて初めてだった。


でも、少しだけ心配にもなった。

真面目に登校するだけでハグしてくれるとか、自分のことを安売りしすぎだ。

相手が俺だからいいけど、他の男に真綾が同じことをしようとしたら、その男を金輪際真綾の前に現れられないようにしてやる。

ていうか、真綾って変なのに好かれそうだし、すぐに騙されそうだな……。

実際俺みたいな厄介なやつに好かれてるし……。