【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

「獅夜……!!来てくれたのか……!」



担任に名前を呼ばれ、鬱陶しいと思いながらも視線を向ける。

一応こいつにも用があったから、担任のもとに歩み寄った。



「獅夜、お前学校やめるなんて言ってたけど、少しは考え直し——」

「補習、受けてやってもいい」



担任が言い切るよりも先に、要件を伝える。



「本当か……!?」



まさか俺がそんなことを言うとは思わなかったのか、担任は目を輝かせた。



「玉井真綾が見てくれるならだけど」



さっき逃げられたから、もし教室で会って話しかけても逃げられる可能性が高い。

それに、教室ではふたりきりになれないから、手っ取り早い方法を思いついた。



「え……?委員長?」

「無理なら俺も出席しねぇ」



こういえば、担任が下がらないことはわかってる。



「ま、待ってくれ!わかった!委員長に頼む!!」