【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

教室には高良くんがいるかもしれないと思って、きょろきょろと辺りを見渡す。


あ……来てないのかな……。


高良くんの席は空いていて、教室の中に高良くんの姿は見当たらなかった。

昨日も、補習には来てくれたけど授業には出席していなかったし、今日も欠席するのかな……。


進級にはもちろん出席日数も必須だから、大丈夫かなと不安になった。


欠席だとしても、補習には来てくれるかな……?

もしかすると、昨日のはやっぱり夢だったりして……。



どうしても、夢見心地な気分から抜け出せない。

その日は授業中もぼうっとしてしまって、あんまり内容が入ってこなかった。

高良くんは結局、放課後になるまで教室には姿を現さなかった。







高良くん、来てるかな……。

放課後になって、補習室に向かう。


半信半疑で扉を開けると、昨日と同じ席に座っている高良くんがいた。