「ど、どこも、ダメですっ……」
「わかった……」
しゅん……と、ないはずの耳が垂れているように見えた。
「今は我慢する。……恋人になったら、容赦しねぇけど」
……っ。
弱気だったと思えば、急にいたずらっ子みたいな笑みを浮かべた高良くんにドキッとする。
恋人……私と高良くんが……。
や、やっぱり、全然想像できない……。
私の顔を見つめながら、ふっと不敵な笑みを浮かべた高良くん。
「キスしたいから、早く俺のこと好きになって」
甘い声で囁かれて、私の頬が真っ赤になったのは言うまでもない。
こうして——私と高良くんの、奇妙な補習生活が始まった。
翌日。
昨日は、あんまり眠れなかった……。

