【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

きっと、彼女のひとりやふたり……いやいや、十人や二十人はいただろうなっ……。

そう思うと、少しだけ胸がちくりと痛んだ。


ん……?どうして今チクっていたの……?

というか、今思い出したけど、女の子が高良くんは女嫌いって話していた気がする……。

それは本当なのかな……?


気になったけど、私が質問をするより先に高良くんが口を開いた。



「なあ、何がダメで何ならいい?ルール決めて。俺、ちゃんと我慢するから」



ルール……?

待てをされた子犬みたいに、じっと見つめてくる高良くん。



「頭撫でんのはいい?」

「それくらいなら……」

「手、繋ぐのは?」

「大丈夫、です」

「抱きしめんのは?」

「それは……まだ……」



抱きしめられるなんて、考えただけで恥ずかしくて逃げ出してしまいたくなるっ……。



「じゃあ、どこにならキスしていい?」