【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

こくりと頷くと、高良くんはぱあっと顔色を明るくさせた。



「よかった」



こんなに喜んでくれるなんて……。

誰かに求められると、こんなに照れ臭い気持ちになるなんて知らなかった。



「それじゃあ、今すぐ恋人になんのは諦める」



今すぐを強調してそう言った高良くん。



「でも、補習が終わるまでには、俺のこと好きにさせる」




高良くんは続けてそう言って、私に顔を寄せてきた。

えっ……。


ちゅっと、可愛らしいリップ音が響く。

額には、唇の感触が残っていた。



「……あ、キスはダメなんだったか」



すぐに「ごめん」と謝ってきた高良くん。

お、おでこだからまだよかったけど、高良くんはキス魔というやつなのかもしれない……。

なんていうか、慣れてるの、かな……?

こんなにかっこいい人だから、当たり前だよねっ……。