【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

どうして、私なんかにそこまでしてくれるんだろう……。



「泣いてる顔も可愛いけど、泣かせんのは嫌だ」

「……っ」



またさらりと可愛いなんて口にする高良くんに、単純な私はときめいてしまう。

高良くんは私を見つめたまま、眉をハの字に下げた。



「これからも、補習来てくれる?俺と過ごしてくれる?」



高良くんが、こんな顔をするなんて……想像もつかなかった。

もっと怖くて偉そうな人だと思ったのに……私みたなやつに対して下手に出てくれる。


補習の件は、一度引き受けたからには最後まで責任を持って担当させてもらうつもりだし……私も、高良くんのことを知りたいと思った。

まだ全然、高良くんが私を好きだなんて現実を受け入れられないけど……こんなふうに誰かに好かれたことがないから、嬉しかった。



「は、はい……」