高良くんが、私をみながら眉間にしわを寄せていた。



「まーや、こんな可愛いのに」



……っ。

また、そんなこと……。



「か、可愛くないです……」



ありえない……高良くん、目が絶対におかしい……それか、からかってるに違いない……っ。

反応したくないのに、顔の熱が治らない。



「俺が可愛いって言ってんだから、可愛いんだよ」



高良くんはそんな私に追い打ちをかけるように囁いてきた。

まっすぐな視線に耐えきれずに、目を伏せる。



「こっち向いて」



だけどすぐに、高良くんが私の顎を掴んで強引に目を合わせさせられた。



「それってどういう反応?赤くなってんの、可愛すぎるけど」

「そんなこと、言われ、慣れてなくて……」

「まーやの周りにいる男が、見る目ないだけだろ」



違う……絶対に、おかしいのは高良くんのほう。