何かの間違いだって思うのに……高良くんが熱い視線を向けてくるから、錯覚しそうになる。
本当に、好かれてるんじゃないかって。
「まーや、顔真っ赤」
高良くんの大きくて骨ばった手が伸びてきて、私の頬に重なった。
「俺とのキス、思い出した?」
いたずらが成功したみたいに、口角をあげた高良くん。
見れば見る程かっこよくて、欠点なんてひとつも見当たらない。
やっぱり、ありえない……。
「あ、あの……」
「ん?」
「どうして私みたいな、なんの取り柄もない人間を……好き、だなんて……あの、わからなく、て……」
自分でこんなことを聞くなんて、自意識過剰みたいでとても恥ずかしい。
最後らへんは、ぼそぼそと声が小さくて何を言っているのか伝わらなかったかもしれない。
「なんの取り柄もないって、誰のこと言ってんの?」
え……?
本当に、好かれてるんじゃないかって。
「まーや、顔真っ赤」
高良くんの大きくて骨ばった手が伸びてきて、私の頬に重なった。
「俺とのキス、思い出した?」
いたずらが成功したみたいに、口角をあげた高良くん。
見れば見る程かっこよくて、欠点なんてひとつも見当たらない。
やっぱり、ありえない……。
「あ、あの……」
「ん?」
「どうして私みたいな、なんの取り柄もない人間を……好き、だなんて……あの、わからなく、て……」
自分でこんなことを聞くなんて、自意識過剰みたいでとても恥ずかしい。
最後らへんは、ぼそぼそと声が小さくて何を言っているのか伝わらなかったかもしれない。
「なんの取り柄もないって、誰のこと言ってんの?」
え……?

