【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

「なんですか?」



高良くんのお願いなら、なんでも聞いてあげたい。

誕生日だから、尚更だ。


私に叶えられることならっ……。



「まーやの初めて、俺にちょうだい」



……え?



「初めて?なんのですか?」



意味がわからなくて首をかしげると、高良くんは私の耳に唇を寄せてきた。



「抱きたい」



そっと囁かれた言葉に、ごくりと息を飲む。

そ、れは……。


なんとなく意味がわかって、頬が熱を持った。ドラマや小説で見たことがあるくらいの知識だけど。



「今日、そういうつもりで泊まろうって言ったわけじゃない。でも……俺はいつだって、真綾に欲情してるし……キスよりも深く繋がりたい」



初めて聞く高良くんの本音に、恥ずかしくて体が熱くなった。

高良くん……もしかして、我慢、してくれてたのかな……?