【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

何度か失敗して、やり直したところもある。

とくに手袋は難しくて、一度は作り直した。



「めちゃくちゃ嬉しい」



すごく喜んでくれている高良くんの姿に、なんだか照れくさくなった。

こんなに喜んでくれるなんて……大変だったけど、作ってよかったっ……。



「ありがとう。365日使う」

「えっ……な、夏は暑いですよ……!」

「肩身離さず持つ」



大げさなくらいはしゃいでいる高良くんに、胸がきゅんと高鳴った。

私の手編みのマフラーと手袋でここまで喜んでくれるのは、高良くんくらいだ。



「まーやはいっつも、俺を幸せにしてくれる」


そんなふうに言ってくれるのも……。

世界中どこを探したって、きっと高良くんしかいない。




「幸せにしてもらってるのは、私のほうです……」