今日は……すごくすごく、楽しかった。
高良くんがお風呂に入っている間に、夜景を眺めながら今日一日を振り返る。
私が行きたいと行っていた場所に連れて行ってくれて、ショーの時間や美味しいお店も調べ尽くしてくれていた高良くん。
きっとそういうのはめんどくさがるタイプだと思うのに、高良くんが今日のためにいろいろしてくれていたことが本当に嬉しかった。
こんな素敵な部屋まで用意してくれて……高良くんのおかげで、最高のクリスマスになった。
でも、来年からはこんなにお金を使わなくてもいいからねって行っておかなきゃっ……。
高良くんはいつもいろいろしてくれるけど、私はほんとは……高良くんさえいてくれれば、それだけで楽しい。
ふたりでいられたら、どこに行っても素敵な思い出ができると思っていた。
「まーや、そろそろ寝よっか?」
高良くんはお風呂から出てくると、疲れたのかすぐに眠ろうとした。