【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜



終始見惚れている真綾に見惚れながら、水族館を回る。

この年で水族館を楽しめるのかと心配していたけど、真綾は子供以上にはしゃいでいて、ここを選んでよかったと思った。


真綾はいつも大げさなくらい喜んでくれるから、連れてきてよかったと思わせてくれる。

これからも、真綾が行きたいというならどこにだって連れて行ってあげたい。



「高良くん、綺麗ですね!」



目をきらきらさせながら、水槽を見ている真綾。



「うん」

「……どこ見てるんですか?」

「まーや」

「……っ、ね、猫カフェの時も、そんなこと言ってました……」



真綾の言葉に、懐かしくなった。

初めて真綾と出かけた日だ。


あの日も、真綾を楽しませたくて俺なりに必死だった。

でも、今と比べれば、あの時の俺にはまだ余裕があったように思う。