【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

真綾に癒されて、苛立ちも収まった。

仕切り直しだ。今日は、真綾を楽しませる日なんだから、周りのことばかり気にしている場合じゃない。


俺は繋いでいる手に、力を込めた。



「俺たちもカップルだけど」

「は、はい」



恥ずかしそうに、顔を赤くしながら俯いた真綾。


今日も今日とて、俺の彼女が可愛すぎる。






「わあ……!」



水族館を前にして、真綾が目を輝かせていた。


どこに行こうか迷った末に、ずっと真綾が行きたがっていた水族館に行くことにした。

クリスマス限定のショーや展示もしているらしいから。



「綺麗っ……!」



水槽のトンネルを歩きながら、魚達に見惚れている真綾。

どう考えて、真綾のほうが綺麗だけど。いや、魚と比べるもんじゃねーか。


でも、この世の何よりも綺麗なのは真綾だ。

それだけは断言できた。