可愛いって……思って、もらえたのかな……?
「あ、あの、今日の格好、変じゃないですか?」
「変なわけない。最高に可愛い。外歩かせたくないくらい」
高良くんのすねた表情を見て、もしかしてやきもちを妬いてくれたのかもしれないと自惚れたことを思った。
「えへへ……よかったですっ……」
怜良さんに、感謝しなきゃっ……。
「まあ、俺のためにしてくれたなら許す」
高良くんは、そう言って私の手を握った。
「行こっか?さっきみたいな男に声かけられたら困るから、俺のそば離れるの禁止」
「はいっ……!」
恋人繋ぎをして、ふたりで並んで歩き出した私たち。
楽しいデートになる予感しかしなくて、口元がだらしなく緩んだ。