【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

「あたしは大したことしてないわ!元がよかったの!メイクなんて最小限だし!メガネ外して、ヘアアレンジして……可愛いお洋服着せただけよ!」



謙遜してそう言ってくれる怜良さんに、笑顔を返す。

怜良さんに頼んで、本当によかったっ……。



「ねえ、どうしてメガネしてるの?これ伊達でしょ?」



メガネのことについて聞かれて、苦笑いが溢れる。



「あ、はい……昔、人と接するのが怖くなった時があって、メガネをつけるようになったんです」



岩尾くんの嫌がらせがヒートアップして、岩尾くんが好きな女の子たちからも無視されるようになった時、一時的に不登校になった。

メガネをかけることで、なんとかもう一度学校に行く勇気がわいたんだ。

だから、このメガネは私にとっておまもりのような存在。



「そうだったの……」