怜良さんも彼氏さんとのデートがあるらしいから、大丈夫とお断りしたけど、怜良さんが「一度まーやちゃんにメイクしたかったの!」と言ってくれて、お願いすることにした。

一大イベントだから……私も、出来るだけ整えた姿で高良くんの隣を並びたかった。

地味な私と高良くんが不釣り合いなことは自覚していたし、高良くんに恥ずかしい思いをさせたくなかったから。


自分なりにメイク道具を買ったりしてみたけど、使い方がよくわからなかったから……怜良さんには感謝しても仕切れない。




朝の9時から集まって、怜良さんはメイクからお洋服から何まで、全身をコーディネートしてくれた。



「まーやちゃん……マジで原石だとは思ってたけど、見違えたわ」



お化粧が終わった私の顔を見て、怜良さんがこれでもかと驚いている。