【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜


その光景に、私はぽかんと間抜けな顔になってしまう。


え、えっ……どうしてそんなに簡単に解いてるの……?


適当に書いているというわけではなく、高良くんの書いた答えを見ると、どれも正解だった。

てっきり、勉強は苦手なんだと思ってたのにっ……。



「……あの、高良くん、どうしてテスト受けなかったんですか……?」

「めんどくさいから」



さらりと、そう言った高良くん。

そ、そうだったんだ……。



「高校もやめようと思ってた。けど、まーや見つけたからやめんのやめた」



衝撃的な事実に、驚いてパチパチと瞬きを繰り返した。

私を、見つけたから……?



「できた」



あっという間に、全ての問題を解いてしまった高良くん。

は、早すぎるっ……。


答え合わせをするため、高良くんからプリントを受け取った。



「ぜ、全部正解です……」