【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜




「あの子のこと泣かしたら、あたしが承知しないからね」



それも姉貴に言われるのは尺で、舌打ちで返した。

真綾のことはこれでもかってくらい大切にしているし、もう泣かせたりしない。


付き合う前、女関係で信頼を無くしたから……修復するのに必死だったし、最近は真綾も俺のことを信頼してくれている気がする。

浮気なんて、心配もしなくなるくらい愛されてる自覚をさせてやりたい。


そう思った時、姉貴が勝手につけているテレビから、クリスマス特集というアナウンスが聞こえた。



クリスマスはイブと当日、どっちも真綾と過ごす。

泊まりの約束もしているから、その2日間は真綾のことを独り占めする予定だった。


真綾はいつもイベントごとを楽しみにしているから、俺も1ヶ月前から予定を立てていた。



「あんたクリスマス何あげるの?」

「お前に関係ないだろ」



即答で返すと、姉貴がため息をついた。