「声、可愛い」


恥ずかしくて、必死に声をこらえた。



「我慢すんなって」

「た、高良くん、苦し……」

「息止めたらダメっていつも言ってるのに」



そんなこと、言われてもっ……。



「だって、恥ずか、し……」

「まーやは吐息も可愛いから大丈夫」



い、意味がわからないよっ……。

高良くんはそれから数分間キスをやめてくれなくて、ようやく止めてくれた時には私の息が上がっていた。


恋人になってからというもの、毎日欠かさずキスをしている。

それも一回や二回ではなく、高良くんは隙あらばキスを求めてきた。

私も、もちろん嫌ではないけど……よ、世の中のカップルは、みんなこういう感じなのかな……?


高良くんとしか付き合ったことがないから、わからないっ……。



「最近、ますます自制が効かなくなってる気がする」