「まーやちゃん、今度ゆっくりふたりで出かけましょう~!」



え……!



「ぜ、ぜひ……!」



こくこくと頷くと、お姉さんは嬉しそうに微笑んでくれる。

高良くんのお姉さんとお出かけなんて……とっても楽しみ……。


好きな人のご家族と交流を持たせてもらえるのは、すごく幸せなことだった。



「まーや、こいつのことは無視でいいから」

「あんたはほんとつれないわね。それじゃあまたねまーやちゃん!」



ひらひらと手を振って、教室を出て行ったお姉さん。

はぁ……緊張した……。


内心、嫌われたらどうしようって思っていたから……よかったっ……。

それにしても、高良くんのお姉さんなだけあっていろいろとすごい人だったなっ……。



「高良くんのお姉さん……写真以上に美人さんですね」