【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

黙って見ていた高良くんは、めんどくさそうにそう言っている。



「ひどいわね~!散々相談乗ってやったのに!」



散々って……高良くん、お姉さんに相談してたの……?

想像すると可愛くて、思わず胸がきゅんと高鳴る。



「ま、これ以上いたら騒ぎになりそうだし、出て行ってあげるわ」



そう言って、手を振ったお姉さん。



「まーやちゃん、愚弟共々よろしくね?」

「こ、こちらこそっ……!」

「やーん、可愛い~!!」



頭を下げると、なぜかお姉さんに抱きしめられる。



「あたし、妹が欲しかったの~!!」



と、とっても嬉しいけど……苦しいっ……。



「触るな、いいからとっとと出て行け」



高良くんが、ベリっと私からお姉さんを引き剥がす。息苦しさから解放されて、大きく酸素を吸った。