「昨日大丈夫だったのかよ」
あれ……？
てっきり怒られると思ったのに、開口一番に心配の言葉をくれた岩尾くん。
もしかすると、あの後高良くんと消えたから……ずっと心配してくれていたのかもしれない。
岩尾くんには……ちゃんと言わなきゃ。
「うん、平気だよ。あのね……私、高良くんと付き合うことになったの……」
そういえば、岩尾くんはぴくりと眉を動かした。
「だから……本当に、もう私のことは……」
「俺はわかったなんて言わねーからな」
私の言葉を遮るように、岩尾くんはそう言った。
「え？」
「お前のことは、諦めない」
岩尾くんのまっすぐな視線に、困惑してしまう。
「……でも、今までみたいなやり方はやめてやる」
驚いて目を見開いた私を見て、岩尾くんは眉間にしわを寄せた。
