戻れるなら、一週間前からやり直したい。



「私のほうこそ……めんどくさいこと言って、ごめんなさい……」



真綾が、控えめに俺の服をつまんだ。



「高良くんはモテるから、心配で……」



あー……もう、ただただ可愛い。不安にさせてしまっていることに罪悪感を抱えながらも、真綾が心配している姿が愛しくてたまらない。



「どんな女がいても、まーやしか見えないから」



俺の気持ちが、そのまま伝わればいいのに……。

そんな願いを込めて、真綾のおでこにキスをした。



「約束する。顔にまーやの名前掘ってもいいよ」

「そ、そんなことしなくてもいいですっ……!」



顔を青くして、首を横に振る。

俺はいたって本気だから、真綾に頼まれたらいつでもそうする。



「高良くんの綺麗な肌に傷がついたら、悲しいです」



綺麗な肌、か……。