【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

まるで嫌味のように言ってきた姉貴に苛立った。



「お前が言ったんだろ。押してダメなら引いてみろって」

「は?引くの意味が全く違うわよ。ていうか、そんなんじゃ逆効果よ?」



どういう意味だよ……。



「軽い男だって思われるだけでしょ」

「……」



確かに、それはあるかもしれない。

真綾の気をひくことに必死で、盲点だった。



「はぁ……なんで女嫌いのくせに、女遊びなんて始めたのかと思ったら……」



呆れたように、ため息を吐いた姉貴。



「こんなこと思いつくなんて、あんた意外とめんどくさい男ね」



思いついたわけじゃない、調べただけだ。



「あたしの弟なのに、どうしてこんなひねくれちゃったのかしら~」

「え……?」



姉貴の発言に、なぜか下っ端が唖然としている。



「弟……?」

「怜良さんと高良さんって……姉弟なんっすか……?」