【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

今まで誰とも仲良く慣れなかった私が、高良くんと一緒にいるようになって……おもちゃを奪われたような感覚になったのと一緒だと思う。


自分の席について、カバンをかける。

ちらりと、隣の席を見た。


さっきの光景が、焼き付いて離れない……。


高良くん、表情までははっきりと見えなかったけど……女の子に囲まれてた。

彼女がいるのに……あんなに堂々と他の女の子と一緒にいてもいいのかな……。


って、私といた時点で、ダメだよね……。

きっと、同じ学校の子ではないのかもしれない。


あんなふうに複数の子をはべらかして歩くなんて……女の子なら、誰でもよかったのかな……。

そうだとしても、わざわざ私みたいなのを選んで一緒にいても、楽しくなかったと思うのに……。


……あ、そっか。


高良くんがどうして私と一緒にいたのか、わかった気がする。