【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

高良くんの腕に自分の腕を絡めている女の子もいて、自分の目を疑ってしまう。


何より……周りにいる子の中に、彼女さんの姿がないことに驚いた。


高良くん……いつも話しかけられても、嫌がって返事すらしなかったのに……。

一体、どんな心境の変化だろう。


もしかして……女の子が嫌いって噂は、嘘だったの……?


でも、私にはちゃんと苦手だって言ってたはず……それも嘘だった……?


高良くんのことが……どんどんわからなくなっていく……。



「なんだよあれ」



岩尾くんも高良くんの姿に気づいたのか、目を見開いている。



「お前ら、喧嘩でもしたのか?」

「……ううん」

「じゃあなんだよ」


こんなこと……岩尾くんに話せない。



「捨てられたか?」


その言葉に、ドキッとして肩が跳ねた。

岩尾くんはその反応を肯定ととったのか、にやりと口角をあげた。