【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

私の中の決心が、揺らぎそうになる。


その言葉が……本当だったらよかったのにっ……。



「……ごめんなさい」



涙をこらえて、なんとか言葉を続ける。



「もう……一緒にいたく、ないです」



お願いだから……これ以上好きにさせないで。

本当に、忘れられなくなってしまう。



友達もいなくて、いつもひとりぼっちだった私に……高良くんの存在は大きすぎた。

一緒にいるのが楽しすぎて、このままじゃ高良くんがいなくなった後、寂しくて耐えられなくなっちゃいそうだから……ここで、お別れしたい。



「補習も、嫌々だった?」

「……はい」



こんなひどい嘘ついて、ごめんね高良くん。

傷つけたくなかったのに……そうでもしないと、離れられそうにないから。


補習の時間は、私にとってかけがえのない時間だった。

高良くんと過ごした時間は、いつになっても忘れないと思う。