【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

私になんてもう構わなくていいから……彼女さんと、幸せになってほしい。



「なんで?」



高良くんが、声のトーンを下げた。

怒っているとかそういう感じではなく、ただ困惑しているように思えた。



「好きになれないことに、理由なんていらないと思います……」



言い方がきつくなってしまったけど、そうでもしないと高良くんのことを振り切れない。

もう、完全に関係を断ちたいから。



「それが、まーやの正直な気持ち?」



少しの沈黙の後、そう聞いてきた高良くん。



「はい」



再び、補習室に重い空気が流れた。



「……わかった。今は俺のこと好きじゃなくてもいいから、これからも頑張らせて」



違うの、そうじゃなくて……。



「俺はまーやのこと、絶対に諦めないから。まーやしか好きになれない」



まっすぐに私の目を見て、そう言ってきた高良くん。