【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

私は今の自分が作れる精一杯の笑顔を向けた。



「ありがと」



……これで、私の役目は終わり。



「私、先生に提出してきます」



プリントを持って、そっと立ち上がる。



「……なんで?まだ後ででいいじゃん。いつも帰りに持って行ってるんだし」



高良くんの言う通り、いつもは補習の2時間がすぎてから、帰るときに職員室に持って行っている。

でも、今日はもうこれ以上ここにいたくない。



「今日、最後なんだし。ゆっくりしよ」

「……」

「俺、まーやと過ごす補習の時間、めちゃくちゃ好きだったから終わんの嫌だな」



私、だって……。

でも、高良くんは……。



あの写真さえなければ、高良くんのことを疑いもしなかった。

そのくらい、いつもまっすぐに気持ちを伝えてくれていたから。


でも……あれを見せられてしまったら、もう高良くんの言葉を信じられない。