今日の最後の補習。これが終わったら……もう、高良くんから離れよう。


胸が痛くてたまらなくて、涙がにじむ。


高良くんに恋人がいることにショックを受けている自分に気づいて、もう認めざるを得なくなった。


私……高良くんのこと、大好きだ……。


わからないなんて言っていたけど、好きじゃなかったら、こんなに苦しくないはずだ。


こんなの……もう、恋だった。

とっくの前から……高良くんに惹かれてたんだ。


気づいたってもう何もかも遅いのに、私は自覚してしまった恋心に蓋をするよう胸を押さえた。


まだ大丈夫……今なら、傷も浅くて済む……。

忘れるんだ……高良くんのこと……っ。