【完】溺愛したりない。〜獅夜くんは容赦ない〜

「わかった?今後、高良くんには近づかないようにね」

「……はい……」



恋人がいるなら……私みたいなのが、気安く一緒にいたらダメだよね……。

写真に写っていた彼女さん、凄く美人だった……。


私なんて、絶対にかなわない……っ。



「次近づいたらタダじゃおかないから」



そう言って、もう用事が済んだとばかりに去って行った不良さんたち。

私は衝撃が大きすぎて、その場から動けなくなった。



『まーや、俺のこと好きになって』

『可愛い……』

『好きすぎて、おかしくなりそう』



高良くんのセリフが、頭の中をこだまする。


全部、冗談だったのかな……。

どうして……私なんかに近づいたんだろう……。


高良くんのこと、少しずつわかり始めたと思ったのに、一瞬でわからなくなった。


私の知っている高良くんは、偽物だったのかな。

考えたって、わかるわけない。